イスラエル出張で思ったことなど
仕事の都合でイスラエルに出張にこれることになった。テルアビブで過ごしている。
2週間の製品トレーニングと1週間のソリューションエンジニアの仕事で合計3週間滞在するチャンスをもらえた。
残り一週間あるがその中で思ったことを忘れないうちにメモしておく。
太陽にたくさん当たる
初日から思ったことだが日差しが強い。湿度が日本ほどはないので思ったよりも過ごしやすい。
中東というと砂漠で死ぬほどやばいイメージがあったがそれは全く問題なかった。
朝が早くて、夜も長い。太陽にたくさん当たっているので夜は勝手に眠くなる。
日本だとちょっと不眠ぽかったのだが初日からずっとそれが治った。
単純に太陽にたくさん当たることで健康的になるんだという発見があった。
ずっとできなかった早寝早起きも自然にできるようになりこれはびっくりした。
メンタルもとても良い気がする。テラスでご飯をしたり、何をするにしても雨の心配がないのでとても気持ちがいい。
日本に帰ってからも太陽にたくさん当たるといいことがたくさんあったという事実を忘れず太陽にあたっていきたいと思う。(湿度がきついんだけどね...)
野菜・果物・パンが本当に美味しい
これも太陽にたくさんあたっているからなのかびっくりするくらい野菜・果物・パンが美味しかった。
食料自給率も高いみたいで、小麦が違うのかパンとかどこで買っても東京なら並ぶんじゃないかというレベルで上手く感じる。
というか太陽にたくさんあたるに関連するかもしれないんだけど、太陽の下で食べるご飯がうまいという現象でなんかご飯が美味しく感じている可能性がある。
とりあえずしばらく住んでみた感想としては飯は全く問題なくて、これからこんなに美味しい野菜や果物が食べられなくなるのがちょっと悲しいなと思うほどではあった。
フレンドリー、いい感じに適当
これはいいことなのか悪いことなの微妙なところではあるが、
特に接客態度やサービスを受ける際に日本はサービスの質が高すぎるレベルなんだと実感した。
スーパーでは携帯いじりながら、めんどくさそうな顔をされて、なぜかこっちが「ありがとうございました」という気持ちでサービスを受けるw
個人的には適当がなのがなぜか好きなので全然いいんだけど、改めてなぜ日本語サービスが高いと言われているのか身をもって感じることができた。
労働環境がいい
オフィスに行ってびっくりしたのが、とても素敵な空間で、広くて、レストランがあって、バリスタがいてというグーグルみたいな環境で働いていることをとても羨ましく感じた。
もちろん、ヘッドクオーターで採用されるのはブランチオフィスで採用されるのに比べて狭き門だからだと思うし、不満だとは思わなかったけど単純に羨ましいなと思った。
また、金曜日と、土曜日が休みなんだけど日曜日は開始はゆっくりで、木曜日は午後3時くらいには帰ったり、そもそもオフィスに人がいなかったり、メッセージがあんまり行われていなかったりなどもカルチャーショックだった。日本みたいに一分一秒をちゃんと働くみたいなマインドよりも、成果がでることを正しい方法で正しくやるみたいな、成果主義で、まぁ成果主義の方が仕事としては正しいと思うのでそこもいいなと思った。
一口に労働といってもこんな世界があるんだなと、いいものが見れて体験できたことがよかった。
犬や猫がたくさんいる
町中に猫がいて、多くの人がオフィスに犬を連れてきていて、街にも散歩している人もたくさんいる。
個人的にとにかく動物をみれるのが好きなのでとてもよかった。動物と過ごす時間も自分にとっては幸せな時間なので羨ましいなと思ったりした。
子供もたくさんいる
カルチャーショックだったのが、会社に子供を連れてきている人がかなりいて(夏休みだというのもあったみたい)、朝ごはんを子供と一緒に食べていたりしていた。
そもそも国として子供が多く、日本の少子高齢化の問題と逆の問題が起こっているということも聞いた。
まぁ子供がいて騒がしいのが自分は好きなので個人的に出張できている分には問題は感じなくて、賑やかでいいなというとても浅い感想しか言えないがよかった。
英語というかコミュニケーションの問題
これは自分に問題があるが、いろいろと問題を感じた。
ただ、これまでよりも解像度が上がった気がしたのでメモしておく。
逆にここで感じたことを今後は克服していきたいと思う。
リスニングで問題だと感じた点
事前情報やコンテキストがわからないと何と言っているかわからない。
なぜかというと、自分の実力不足で全ての文を完全に聞き取ったり、文法や文の解釈についてまだまだ問題がありありだ。
という状態の場合、先にどんなことをやっているか、どういう発言がくるか?という情報をセットしておくことで当たりをつけて、会話の情報と合わせて補足しながら会話をすることができる。
なので、逆にいうと事前情報やコンテキストがわからない状態では話されている内容だけを使って会話をしないといけない。
日本語でも初めての人との会話の場合は難しさがあるが、英語ではそれが命取りになる。
文化も違うし仕事的にも初めてのことばかりなのでこの予測変換みたいなロジックが通用しにくい。
なので、やるべきことは
事前情報やコンテキストをできる限り用意しておき、リスニングに当たりをつける。
スピーキングで問題だと感じた点
死にがちなパターンを分析してみた。
適当なYesから話が進み、話が展開しているので正しい返事ができない。
これが多いのではないかと思った。
なので、発言をする前に You mean ~ や Wait I'd like to confirm A is B?
などで、自分の解釈が問題ないかちゃんと確かめる必要がある。
なので、リスニングでちゃんと聞き取れないと詰む。それを誤魔化すと変なこと言ってしまい地獄みたいん雰囲気になってしまう。なので一つ一つ聞いて、シンプルに伝える。
わからない場合はちゃんと聞きなおす。
難しいことや完璧な言い回しができなくても簡単なことは単語がわかれば伝えられる。
なので、しっかり会話を理解してスピーキングすることが大事だと改めて感じた。
完璧な国はない
これもよく言われることで知っていたわということではあるのだが、お金も会社に出してもらっているので、たかだか3週間で悪い部分なんて知ることはできない。
ただ、いろんな人と話してもイスラエルが完璧な国だという人はいなかった。それは日本も同じ。
少なくとも世界的にはどちらもいい方だろうとは思う。
じゃあどうせどこに行っても大変なので、じゃあその中でどうやって楽しもうか!という話なだけだ。
いいところは真似して、よくないところは変えたり、逃げたり。これだけの話。
こっちで感じた太陽を浴びるとか、労働環境についてとか、コミュニケーションについてとか、いいところや勉強になったことをたくさん経験できたので、日本にそのマインドを持ち帰って、実践したい。
その他思ったこと
長期的に海外に住むということ
言語・文化のディスアドバンテージがある状態で長期的に住むのはかなり大変なことなんだと実感した。
長期的な見通しの不安はどの国もあるが、その状態で歴史やいろんな人の協力を得やすいというのは絶対に言語や文化のディスアドバンテージを克服した状態じゃないと厳しいはず。
もちろん2,3年は全く問題ないと思う。ここでいう長期的とは10年以上のスパン。
文化を共有できるということがこんなに大事なんだということを改めて感じることができた。
幸せに妥協しない
別にイスラエル人にに教わったというわけではないが、海外にまともに初めて出て、日本の生活で凝り固まっていたなという部分を改めて俯瞰してみることができた。
もちろん変化を無意識に恐れるからだとかいろいろ仕方がない部分もあったが改めてハッとすることがあったのはよかった。
幸せに大切なのは健康。心身ともに健康でいることが改めてとても大事だと気がついた。
これもよく言われることだが、一緒に働いている人で不健康そうな人は一人もいなかった。
むしろ健康じゃないと勝ち残れないということの裏返しだとも思った。
というか単純に健康の方がかっこいいので健康になりたいと思った。
あとは
お金を使って改善できることは惜しまない というのも考えを改めたいと思った。
海外に来て、凝り固まっていた部分がほぐされた感じがして、もう少し幸せに貪欲に、時間も体力もお金も惜しまずやっていきたいと思った。
まとめ
総じてとてもいい経験になった。
また来れるよう、今回問題に感じたコミュニケーション・英語の問題に関してはまた悔しい思いをしないように日々精進していく。
全てに感謝。